今年は大幅に開催が遅れて12月となりましたが、 なんとか鎌倉地区野球王座決定戦が開催されました。 ディフェンディングチャンピオンとしては、 緒戦であっさり敗退するわけにもいきません。 なんとしてもこの試合だけは勝利せねばと気合十分で臨みます。 今回は、もうひとつ気合の入る出来事がありました。 なんと、ＨＰを見て試合を見学に来たいと、高橋さんという女の子が来てくれました。 これはもう、無様な試合を見せるわけにはいきません。

　緒戦の相手は Spirits plus です。 単体での活動は絶えて久しいはずですが、 今回は大会に絞って出場してきた模様です。 メンバー構成は Spirits ＋ Phenix といった内容のようです。 Phenix とは直接対戦したことはありませんが、 噂に聞くとかなり強いチームだそうです。 ただ今回参加している方はどうやらみんなおっさんぽいので、 それほど恐れる必要もなさそうです。 　さて、先攻は Spirits plus、BlueWings 先発は笹本です。 先頭打者は鎌菱会野球部の松尾さんと、いきなり協力助っ人ですが、 笹本がうまくかわして討ち取ります。 機先を制し，そのまま初回を３者凡退に切って取ります。

　一方、Spirits plus の先発は Phenix の方のようで、スピードはそれほどなさそうです。 先頭の高平が四球でいきなりチャンスを作りますが、 続く笹本が三振、３番加藤がショートフライを打ちあげますが、 すでに飛び出していた高平もアウトとなり、ダブルプレーとなってしまいます。 打者との連携がうまくいきませんでした。 この試合、このような痛い走塁ミスが何回かありました。 そもそも笹本の打席の間に盗塁しておいてもよかったのですが、 もったいないことをしました。

　笹本は、２回・３回と Spirits plus の打者一巡をほぼ凡退に切って取ります。 一方、BlueWings は２回に早川、３回に宮沢がヒットを放ちますが、 他がつながらずこちらも無得点。 打ち頃のスピードだけに、気負ってフライを打ち上げてしまうようです。 というわけで３回を終わって0-0と緊迫した投手戦（貧打戦？）が繰り広げられます。

　試合が動いたのは4回表でした。 ここまで好投を続けていた笹本ですが、 エラーで出塁を許した後に数少ないヒットを打たれ、 とうとう失点を喫します。 その裏、加藤が四球、 早川がエラーで1アウト2・3塁と絶好の逆転のチャンスを迎えますが、 佐々木がピッチャーフライ、菅原さんもレフトにいい当たりを放ちますが、 レフトフライに討ち取られてチャンスを逃します。 転がせば何かが起こったかもしれなかったですが、残念です。 しかし、5回の裏にもチャンスを築きます。 1アウト後、前の打席で久々にヒットを放った宮沢が、 高めのボール球を強引に引っ張りヒットで出塁します。 前の試合で６タコに終わり、 弱気に9番まで下がって気楽になったのが功を奏したようです。 続く高平もヒットを放ち、笹本も四球で1アウト満塁と絶好のチャンスを迎えます。 しかし、 ここで宮沢がけん制プレイで交錯してメガネを壊すというアクシデントが発生、 急遽佐々木に臨時代走を頼みますがこれが裏目に出ます。 佐々木はサードコーチャーからいきなりランナーになって慌てたのか、 加藤のセンターフライにタッチアップを怠り、 ここでもダブルプレイに取られてしまいます。 サードコーチャーがいなくなったままにしておいたのもミスでした。

　チャンスをつぶしたすぐその後の6回の表、 またエラーで出塁を許した後にタイムリーを打たれ、 1点を追加されてしまいます。 どうしても1点が取れない BlueWings と裏腹に、 Spirits plus はこちらのミスを確実に捕らえて得点を重ねます。

　もう後がない6回の裏、打順は4番舞嶽ですが、 外野まで飛ばすもののレフトフライで1アウト。 なかなか不調から脱することができません。 続く早川もセカンドゴロをうちますが、エラーで粘りの出塁。 盗塁とパスボールで3塁まで進塁すると、 6番佐々木がここで先ほどの走塁ミスの汚名返上のタイムリーを放ち、 ようやく1点を返します。 続く菅原さんも、レフトに今度はヒットを放ってチャンスを広げます。 垂井は倒れて2アウト2・3塁でバッターは宮沢。 ここまで2安打を放っているだけに、 もうこれ以上ヒットは出るわけがないと、本人を含めて誰もが思っていましたが、 この場面でこの日一番のセンターオーバー2点タイムリーエンタイトル2ベースを放ち、 一気に逆転します。 これはもう、マネージャ効果としかいいようがありません。

　こうなると後は7回表を抑えるだけとなります。 笹本は2アウトまで簡単に取り、 最後の打者となるはずのところでまたエラーが出てしまいます。 そしてまたここでレフトへこの日3本目のヒットを打たれます。 レフトからサードへは好返球が返ってきて、 タイミング的にはホーム上でアウトにできそうでしたが、 送球がそれホームインを許してしまいます。 なんとか同点で抑えますが、 その裏は2番からの好打順にも関わらず3者凡退で7回終了。 時間切れで9人ジャンケン勝負に勝敗をゆだねます。 過去ジャンケン勝負を制したことのある強みか、 8人目までもつれこんだ接戦を制して、見事勝利を収めました。

　薄氷を踏むような思いでつかんだ勝利ですが、 内容的には BlueWings が押していたのですが、 走塁ミス、つながらない打線のためなかなか得点できず、 逆に守備の乱れを確実につかれ、効率の良い点の失い方（？） を許してしまいました。 笹本はわずか被安打3にも関わらず、 そのすべてがエラーの後のタイムリーと不運でした。 まぁ最後にジャンケンで勝つ運が残っていたのでよしとしましょう。 これも勝利の女神がこちら側にいたからでしょうか。

　次は準決勝です。

宮沢

　マネージャ効果テキメン：逆転タイムリーを含む3打数3安打猛打賞

　笹本

　7回を被安打3とすばらしいピッチング

　佐々木

　こちらも汚名返上執念のタイムリー

　佐々木

　いきなり代走させられチャンスを潰す

　加藤

　味方の走塁ミスを誘うフライ連発

　垂井

　バンザイ・トンネルといいとこなし

	対戦一覧へ
前の試合へ		次の試合へ
	Back Home!